久々に会う人生の先輩方と、長話する。
1人目は、電通のIさん。
伊勢にある猿田彦神社での「おひらきまつり」などを手がける、とても骨のある方だ。そのイベントに10年出演された細野晴臣さんの事務所で、もうかれこれ8年位前に、当時のマネージャーから紹介された。
丸ビルで会い、いま私が温めている構想を話す。今度、もう少し順序立ててお伝えしますね。
Iさんの話も聞く。相当に面白い。
2人目は、札幌時代に苦楽を共にした元上司Sさん。
直情的というか、抱えすぎるというか、本能的というか、味も癖もある方だが、とにかく心は温かい。
聞くと、いろいろと「東大出の権威主義」の上司と激突しているとのこと(ちなみに元上司も私も、一応は超難関と言われているが、所詮は私立文系の違う大学卒)。
言うまでもないが、社会で生きていくとさまざまな理不尽に直面する。勿論、それらの理不尽を招くのは自分自身に起因することもあると思う。でも、一言で言うと「アホの勘違い」のおかげで不条理で酷い目に遇う、それも人生のターニングポイントで遇うことも少なくない。日本に「ドライなフェア」を共有する土壌は、まだないと確信する。
久々に腹を割って話した。
帰り際、電車の中で、ふと「オーラの泉」(テレ朝)が頭をかすめる。
占い師や霊能師の類は、基本的には全く信用していない。
占い師は「確率・統計」の能力に長けているなら出来そうだし、霊能師に至っては上記の「アホの勘違い」ではないが、見えるフリだけしている眉唾がとても多そうに思える。
しかしながら、「オーラの泉」の江原啓之さんの言うことは、たぶん、信用できると思う。そういう才能やセンスを持った人が存在することは素直に認める。
そして、彼らがそういうセンスがない人から、散々、その才能を蔑められてきたのだろうとも推察出来る。
日本の至高のエンターテイナーである美輪明宏さんの鋭敏なセンスや慧眼、いつも聞き入る進行の国分太一さんの姿勢にも、この手の番組にしては例外的に好感を持っている。
ちょっと話を逸らすと、私は霊感がかなり乏しいと自覚している。
でも、不可思議な体験をしたことは何回かある。
○関東近郊で住んでいた頃、小学校から帰ると、聞いたことのない「ただいま」という声が聞こえ、和室に見慣れない小さな農民の子が泥だらけで立っていた。
○ローマのカラカラ浴場跡に行った時、急に眠気に襲われ、柱で眠ると、強い風に引き込まれそうになった。
○木曽・馬籠宿にある宿坊に泊まったとき、曇りガラスに幾つもの人の顔が見えた。
○練馬に一人で住んでいた時、「おいでおいで」された。翌日、近くで葬儀が行われていた...
まだありますが、たぶん、他の方の体験よりは少ないと思われる。
で、頭をかすめたのは「全ては必然だ」という江原さんの言葉。
確かにそうかもしれないけど、でも、何のために「アホ」が人生の道筋の随所に登場するのか(それも、ほとんどは、私と何も交流も関係もないのに...)、生きている間は答えが出そうにない。「アホ」を招き入れるオーラがあるなら、困ったものだ。
そうは言っても、この車内にいる誰もが同じような思いを持っているんだろうなとか思ったら、急に眠気が襲ってきた。ひょっとしたら、そういう「アホ」の道筋を妨げていたこともあったかもしれない。だとすれば、彼らにとってはこっちが「困り者」だったのかも。
と同時に「歩きたかっけど、アホに閉ざされた道」とは違う道を歩いてるいまの人生(途中経過ではあるけど...)で、数年前から一緒に仕事したり出会ったりした方々の中でも、特に印象的な顔が、走馬灯のように頭をよぎる。
細野晴臣さん、坂本龍一さん、高橋幸宏さん、タケカワユキヒデさん、渡辺香津美さん、村治佳織さん、尾高忠明さん、宮本文昭さん、高中正義さん、中沢新一さん、山下洋輔さん、千住博さん、服部克久さん、本條秀太郎さん、あがた森魚さん、松任谷正隆&由実さん、吉田美奈子さん、矢野顕子さん、大貫妙子さん、塩谷哲さん、本田雅人さん...この他にもあまりに多いので、名前をここに挙げることが出来なかった皆様、本当にすみません!
全ての方々に共通しているのは「音楽の仕事の本流から、20世紀末に“アホによる人災”で外れた後、数年前までに、音楽などの仕事を一緒にした」方々。ピーター・バラカンさんやデーモン小暮閣下に代表されるような「最近、初めて一緒に仕事した方々」も、それらの方々との知己があったからこそ、出会うことが出来たのだと、ハッキリと思える。
人生はとことん、デジタルではなくアナログなのである。全部、つながっている。
というわけで、歩くことが出来なかった「理想の道」の方が良かったか、無い道を切り拓いていった「いまの道」の方が良かったのか、後々、自分で判断しようかなという気になった頃、自宅の最寄り駅に着いた。
でも、自罰的な優しさは時には困窮を招くということで、1つ。
すぐに極端な責任を取り方をするバンド:
「切腹ピストルズ」
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