2006/11/09

ビリー・ジョンイル

 ゴダイゴのみなさんと仕事をする。
 個人的な意見を最初に言えば、もっともっと、評価が高くて然るべきバンドだと思う。
 70年代後半に「世界」を視野に入れ、実際チャートインを(それも複数の国で)果たした日本のバンドなど他にはない。
 
 仕事はいろいろとトラブル続出だったが(恐らく、二度と体験出来ないかも、というものも含め)、出来上がりは“間違いない”!
 来年初頭にも世に出るので、お楽しみに。

 ミッキー吉野さんとは、少しだけ以前にも書いたが、先月上旬にお会いして話をした。とても繊細な方だという印象を抱いた。
 タケカワユキヒデさんとは、もうかれこれ10年以上、印象に残る仕事をご一緒させて頂いている。実は一昨日、この仕事についての微妙なズレを修正すべく、直接お会いした。どんなに時代が進んでも、直接会って話すことが、コミュニケーションの基本だ。
 スティーブ・フォックスさん、トミー・スナイダーさん、浅野孝巳さんは初対面。それぞれが他にはない雰囲気をお持ちだ。

 仕事する時、仕事相手の半生や才能に対し、常にリスペクトを抱いて対峙する。
 時にはその影響で、出来上がりとの狭間に苦しむときもあるのだけど、やはり「一瞬は永遠より雄弁」。
 その一瞬を噛み締めるのが人生なのだと思う。

 なんてこと考えつつ...
 全く関係ないけど、70年代から活躍する、「北」で大人気のシンガーソングライターで1つ。

「ビリー・ジョンイル」

 
 

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2006/10/24

納豆・キング・コール

 元・渋谷公会堂(えぇっっと、CCレモンホールでしたっけ...)の、PE'Zのコンサートに行く。
 凄いパワー!その上、燃え尽き方が潔い!
 オーディエンスのための名の下に、延々、ダラダラと続くライブが多すぎ。そう思いませんか?潔いことは素晴らしい。アンコールなく演奏を終え、メンバーが去って行ったとき、客席も走り切っていたのを感じる。
 そうそう、それだよ!思いや情熱を短い時間の中に込めるのは素晴らしい!と思いながら、雨の渋谷の街を歩いてた。

 PE’Zのリーダー・大山さんは、私が20年近く前の一時期を過ごした茅ヶ崎出身。あの当時の、寒い空気を引き裂くような初日の出は、いまだに忘れられない。これも縁かな、なんてこと思いながら、和食好きの大ミュージシャンということで、1つ:
 「納豆・キング・コール」

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2006/10/14

まぁ、どんな?

 melody.と仕事する。
 HPなどを見ると「フェロモン&セクシー系」の匂いが漂ってくる。
 勿論、美人だし、華がある(というか、モデルとしてならあり過ぎる)。
 モデルはどこか「私たちにも近づける!」という親近感が必要だけど、その域は超えている。
 野球で言えば、読売の上原なら「なれるかもしれない」と思うかもしれないが、現・西武の松坂なら「それは無理...」と諦めるのと同じような感じ。
 幸いか生憎か、日本のサッカー選手で同様の衝撃を感じた選手は、まだいない。

 さておき。
 melody.は、とてもマジメ。
 朴訥とした雰囲気すら漂う。
 仕事は全て英語。
 ハワイで生まれ育った彼女のmother tongueは英語なのだ。
 日本でずっと仕事している影響なのか、ウイットの効いた「オモロいこと」を英語で言えない自分が悲しい。
 ちなみにmelody.は本名。
 ご両親の願いの深さが込められていますね。

 melody.は「日本と世界との架け橋になりたい」と言っていた。
 高い志。
 それを叶えられるかどうかは、彼女自身だけでなく、周囲が支えるか否かという、日本の人々の度量にかかっているのだとも思った。

 などと考えながら、志の高いギャグ(すいません。早速訂正...)で1つ:
 melody.もファンだという女性歌手はどんな感じ?

「まぁ、どんな?」

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2006/10/11

ノーブラ沙知代

 PUFFYの2人に会う。
 今年デビュー10周年の彼女たち(...早いもんですね)は、いまではCartoon Networkのアニメのキャラとして、世界中の子供たちのアイドルだ。ちなみに、世界中でそのキャラによる「着ぐるみショー」も行われているらしい。
 そういえば、以前見た彼女たちのインタビュー(確か日テレの朝のワイドショー)で、アメリカツアーをバス移動で行い、同行する男性陣の手前、ブラを何日も外せずにキツイ思いをし、ある日ホテルに泊まったときにやっと外して開放感を味わった...という話を楽しげに語っていた。そんな話を全国ネットで話すなんて、さすがだ...
 短い時間だったけど、恐らく10年間、殆ど変わることのなかったであろう、キュートでウイットに富んだ不思議な時間を共有する。

 ノーブラということで、1つ:
 ブラをしない熟女

「ノーブラ沙知代」 

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2006/10/05

どこでもポア

 ミッキー吉野さんと打ち合わせする。
 時に話が拡がりつつ、ミッキーさんの心の境地の穏やかさ、しなやかさに感嘆する。
 音楽家というより、思想家と話をしているようだった。
 
 夜、ワーナーミュージックのFさんに再度招かれ、BONNIE PINKさんのライブに行く。
 AXの時より熱気溢れ、スケールアップしていた。
 本当に音楽が好きなんですね、彼女は。
 雲間を突き抜けて青空の光線を一身に浴びているような感慨を得る。

 ところで、もう話題になっていると思うけど、C.C.レモンホール(「元」渋谷公会堂)って、いつになったら違和感がなくなるか、誰か予言する人いませんか?
 ゴツいロッカーや、渋いフォーク歌手や、派手な外タレが、「次はC.C.レモンホールで!ヨロシク!」とか言って、素直に「おぉ、クールだぜ!」て思える日が来るんでしょうか。
 確かにエントランスは綺麗になってましたが、まるで浴場だけリニューアルした温泉旅館みたいでした。

 名前は大切ということで1つ:
 あったら怖いドラえもんの道具。

「どこでもポア」

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2006/09/24

やしきたくしん

 山中千尋さん、レナード衛藤さんと、同じスタジオで続けて仕事する。

 山中さんは言わずと知れた“美人”ジャズピアニスト。勿論、腕前は極上。その上、英語ベラベラな上に、とてもユニークで「いいキャラ」をお持ちの方だ。
 アメリカ人のドラムスとベースを従えての「八木節」は圧巻。まだ真っ昼間なのに、バーボン・ウィスキーをロックで飲みたくなる(※勤務中なので、我慢しました)。

 一通りその仕事を終え、転換を終えると、続いては太鼓奏者のレナード衛藤さんの登場。レナードさんはここ3年位、折に触れて連絡を取り合ったりしているのだが、実は仕事するのは初めて。
 大太鼓を生音で聴いたことのある方は解ると思うが、空気の大きな振動を体感する。今度は一転、美味しい日本酒を飲みたくなる(※繰り返しになりますが、勤務中なので...)。

 まるで、昼夜入れ替わり制の極上ライブハウスのような一日。
 それから、偶然、村治佳織ちゃんにも会ったので、そのまま「三部作」も出来たかも。
「そっちの仕事が終わったら、こっちに来てよ!」と声をかける。 

 余談だが、帰り際、偶然、これから仕事に向かう石田純一さんも見かける。全く知人ではないので、反射的に一方的な会釈をして職場を後にした。

 家でニュースを見ると、タイの首相が所在不明になってるということで、1つ:
 失脚したタイのTVパーソナリティー:

「やしきたくしん」

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2006/09/19

苦情

 アーカイブス・ネタ、3連発。

○「渋さ知らズ」と仕事した。
 打ち合わせでは滑らかだった“ダンドリスト”不破大輔さんだが、本番では見事に無口に...
 それにしても、大人数での圧倒的なパフォーマンスは、本当に凄い!「ファッションまで含めて音楽」と思う私だが、白塗りダンサーズに「おっぱい出してもいいですか?」と聞かれるとさすがに「それだけはご勘弁を...」と答えた。考えてみれば、ヌードの肉体も完璧にファッションですね。

○「デーモン小暮閣下」と仕事した。
 う...
 これは長くなるので、またいつかということで。
 頭のいい方、じゃなくて悪魔です。

○「GANGA ZUMBA」のライブに行った。
 熱気が凄かった。
 昨日のブログでもご出演頂いた佐藤剛さん曰く「こういうバンドを作りたかった」とのこと。
 好きな食べ物を机の上に全部並べて、一気に食べたような感覚でした。
 関係ないですが、最近、食べ放題はもはや元を取れませんね。歳かな...

 てなわけで、今日、スタッフでもないのに、車(送迎車)までデーブ・スペクターさんを送ったということで、1つ。
 文句ばかり言われる外車(残念ながら、私の愛車でもある。本当に壊れやすい!それも「床が剥れた」「水が漏れた」「配線が切れた」とか、そういう些細なのばっかり...):
「苦情」
 
 

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2006/09/17

うえ、臭ぁ...

 ここ数日、本当にいろいろあった。
 まあ、そういうときがあるから、人生は楽しいのかもしれんが。
 ということで、今日は、アーカイブス・ネタと昨日ネタ。

 ♪あれは先月の末...
 丸の内のライブハウス「コットンクラブ」に、渡辺香津美さん率いるエイジアン・スーパー・ギター・プロジェクトを見に行く。
 遅れて入ると(いつも遅刻してすみません。何しろ「遅刻子女」なもので...)何故か最前列に座る羽目になり、ひたすら照れ臭い。そういえば、いつもライブやコンサートは後ろの方なので、こんなに前なのは久々。
 内容は、兎にも角にも超然絶技。素晴らしいの一言!
 アンコールでタケカワユキヒデさんが登場。香津美さんのエレキ・シタールで「ガンダーラ」を歌う。美味しい1ハーフ。
 実は、♪あれは5年前...、この2人を、北海道のとんでもない山奥で引き合わせたのは、私だったりする...
 その後には「ご紹介」だけで、村治佳織ちゃんも登場。このトリオと一緒に韓国ツアーに行くのだという。5月に一緒に仕事したときよりスレンダーになり、綺麗になっていた。
 腕の怪我も快癒して、吹っ切れたのでしょう。楽屋に行く道すがらにいろいろと話をしたら、本当に明るくなっていた。「ロンドンから帰ってきたばかりなんです」と言っていたけど、次のアルバムは期待ですね。

 それから、家の方向が一緒の、タケカワさん、娘さんのあいちゃん、マネの宮本氏とタクシーで帰宅。雑談が、楽しかった。

 ♪そして数日前。
 「下北沢に店を開いたので、そのオープニングパーティーにいらしてください」と、ムーブメントの佐藤剛さんからご招待を受ける。
 これも例によって、仕事で大遅刻。その上「下北ダブルブッキング」でCABE BE経由で行くこととなる。
 とっても遅れて到着すると、宴たけなわ。
 梅津和時さんの姿も見えたので、一休みしてから足を運ぼうと考えていた矢先、何故か仕事の電話が鳴り止まない。
 しまいにはどうしても私自身がいないとダメな状況になり、受付の方に「すぐ戻りますから」と言付けて現場に駆けつける。その現場を離れることが出来たのは、朝の4時...
 翌日、佐藤さんに無礼をお詫びするメールを、本番の合間に粛々と打つ、私でした。
 お店は下北らしからぬ(!)とてもファンタスティックな雰囲気。今度は携帯の電源を切って、伺います。

 ♪そして昨日...
 打ち合わせでmelody.と会う。
 一言で言うと「ど根性娘」。ハワイ育ちで、英語が母国語の彼女に「ど根性」の意味を英語で伝えるが、ニュアンスまでは伝わらなかっただろうな。
 以前に見かけたときより、とても綺麗になっていた。
 女性は内面が充実すると、外見まで輝き出すのだなと実感。

 そんなこんなで1つ...
 体臭のキツイ容疑者

「うえ、臭ぁ!」
 

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2006/09/12

ちょい猿オヤジ

 今年のアーカイブス、第2弾。

 いまをときめくBONNIE PINKと仕事した。
 打ち合わせの際に感じた率直な思い。彼女はとても繊細で、頭のいい女性です。英語もペラペラ(京都出身で、大阪教育大学卒)。
 音楽界でこのような感じの「タレントのある方」が能力を発揮するには、周囲の理解者と、本人の「外堀・内堀を固める」意識が必要なのでしょうね。髪がピンクだった時代の彼女の姿を思い浮かべながら、1時間位の時の中で、そんな感慨に耽ってました。
 「A Perfect Sky」のヒットおめでとう!
 ちなみに12日にShibuya AXでライブがあるので、私は行きますよ!

 ※この「クールギャグ」は本文とは関係ありません。また、私の親友のデーブ・スペクターのコルベットが焼けたことについての取材もお断りしていますが、コメントは出しますよ。

 イケテないオヤジの総称ということで、一つ。

 「ちょい猿オヤジ」

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2006/01/15

障子にメアリー

 原宿のBLUE JAY WAYで行われた「うめ吉 寿司とライブの新年会」に行く。

 うめ吉さんは、以前、笠置シズ子の「買い物ブギ」の洒脱なカバーと、そのPVにぶったまげて、それ以来チェックしていた芸人さんだ。

 まず驚いたのは、並んだ寿司寿司寿司。
 手前の寿司桶には山のような寿司が並ぶ。旨い。
 その奥では、寿司職人さんが自分の手で握る作りたての寿司が。これは絶品。
 大トロ、ウニ、いくら、ほっき貝、かんぱち、甘エビ...
 食べさせて頂きました。

 ライブには「おてもと社中」と「ことぶきシスターズ」も登場。
 民謡から昭和歌謡まで、古き佳き日本の大衆芸能の香りが立ち込める。
 たまには、こういうのもいいもんですね。

 今年の正月は「動かざること山の如し」だったので、久々に外の空気を満喫した。

 寿司といえば日本の文化ですが、同じく日本の建具・障子が大好きな外人もいるということで、1つ:

 「障子にメアリー」

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2005/12/30

ハン・ガック

 本條秀太郎さんの忘年会に行く。
 本條さんは、三味線・本條流の家元。芸術選奨文部科学大臣賞にも輝いた、邦楽・民謡界の重鎮の一人だ。邦楽・民謡系で革新的なお願いをするときは真っ先にご連絡し、毎回、濃い仕事をご一緒させて頂いている。

 本條さんの個人的な忘年会は、本條さんの気の置けない方々が勢揃い。その中の1人に含めて頂き、光栄の至り。
 他の顔ぶれは、いずれ人間国宝になられるような方だったり、舞踊や邦楽の師匠だったり、全員、一国一城の主の方ばかり。ギョーカイの片隅で粛々と生きる私は、かなり異質である。
 とはいえ、呼んで頂けるのは嬉しい限り。今年も、有難うございました。

 家に帰って、録画してた「大長今(チャングム)」の最終回を見る。別に毎回見てる訳ではないのだが、一応、話の種に、結末だけは見とこうかな、と。
 普通にハッピーエンドだった。

 チャングムの養父の名前は「カン・ドック」ということで、1つ:
 チープな韓流スター

 「ハン・ガック」
 

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2005/12/25

舞妓・ジャクソン

 クリスマス・イヴを、サックス奏者の本田雅人さんらと、河豚を食べて過ごした。
 旨かった!
 本田さんとは、実は一度も仕事したことないのだが、親しくさせて頂いている。本田さんはとても面白い上に、素晴らしい人柄の方。 
 河豚と酒で本田さんはダウンしてしまったが、残りのメンバーで四ツ谷のイグナチオ教会のクリスマス・ミサに行く。
 厳粛だけど、お祝いの雰囲気。
 大きなクリスマス・ツリーもいいけど、たまにはホンモノのミサもいい。
 
 若い頃はクリスマスは虚栄の匂いがして(バブル期でもあったし)「キリスト教徒でもないのに、商業主義に踊らせられて」とか思ってた。実際はクリスマスと正月は寂しくて仕方ない人も多いしね(世の中も動かないし)。
 でも時を重ねると、そういう浮かれた時間も、年に何回かは予定調和的にあった方がいいかもしれないような気もしてきた。

 話は変わるが、ここ数日、マレーシアから帰って以来、コンサートなどに招かれ続けている。有難い。
 22日は東京国際フォーラムAでの日韓友好年(国交正常化40周年)の最終イベントに足を運んだ。フォーラムCで坂本龍一さんのピアノコンサートがあったので、そっちに入りそうになったけど...
 指揮は下野竜也君。札幌時代に出会い、2年前には尾高忠明さんが主催されたウィーンでの宴会で再会し、どんちゃん騒ぎを(個人的に)した。彼はホンモノ。志を感じる。
 まだウィーンのアパートは借りたままなのかな。
 アレンジは藤野浩一さん。藤野さんがインビを用意してくださった。
 藤野さんとも、仕事は殆ど一緒にしたことないんだけど、器が大きく、その器の中に匠の技が憎い位に散りばめられた音世界は、鳥肌を誘う。あまりに匠過ぎて、解り辛いところが難なのですが...たまに一緒に飲むのはかなり楽しく、嬉しい。
 このコンサートはてんこ盛り。ユーミンまで登場した。

 スポンサーはサムソン(三星)。違和感なく韓国企業が冠のコンサートが開催される時代になったことは、大きな流れだと思う。
 あまり気持ちのいい話ではないけど、あえて書く。
 私は尾張藩の家臣の末裔で、祖父は海軍兵学校を出た海軍将校。つまり、日本人。
 でも、隣の国の言葉や文字にごく自然に関心を持ち、ハングルの母音が読めただけで、そう遠くない昔、会社のアホな先輩から「お前は半島の人間か?....」という言われなき侮蔑の言葉を浴びたことがある(勿論、アホに何言っても仕方ないので、放っておいたが)。
 隣の国といえばロシア語も読めるが「お前はロシア人だろ」と、そのアホは言わなかった。
 個人的には、韓国には4回足を運び、韓国・朝鮮人の友人・知人もたくさんいる。ソウルで居候してたこともある。
 大体、国籍や人種で差別をするなど、ナンセンス極まりない。人は「個人」。人種や国籍など関係なく、その個人を見てあげるべき。
 昔、スイスにいたとき、自宅近くで現地のガキ(私もガキだったが)に唾を吐かれたことがあった(その両親はすぐに謝罪してたが)。そういう1つ1つの不条理で理不尽な行為は心に残って、ねじくれていく。
 そんな記憶が隔世の感になりつつあることを喜びつつ、東フィルの音色に浸っていた。

 23日は塩谷哲さんの「Saltish Night」に伺う。
 いつもながら、中野サンプラザという大会場なのに、アットホームな雰囲気。
 塩谷さんは、5年前に、雪深い北海道深川市で、吉田美奈子さんらとの共演をディレクションした。夜、宿に行くと、浴衣姿の美奈子さん(これは貴重でしょ!)を拝見させて頂いたりもした。
 繊細なピアノの音色に酔いしれる。

 そんなこんなで、芸者には雪が似合うということで、1つ:
 映画「SAYURI」(英語だと「Memories of Geisha」って言います)にチョイ役で出てた世界的スーパースター

 「舞妓・ジャクソン」
 
 

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2005/11/16

無事テレビ

 溜池の東芝EMIで、打合せをする。
 『仕事』というと、ガッチリと固まったものをイメージするのが普通だが、私の場合は「まだ企画段階なんですけど...」というところから、信頼の置ける方に相談するところから始めることが多い。いわゆる「ブレスト」(『平泳ぎ』ではなく、『ブレーン・ストーミング』)である。
 思いがけず長居になってしまったが、雲の合間から挿す光みたいな時間を過ごす。

 帰り際、赤坂のTBSの側を通る。
 学生最後の年(大学5年生の時...ちなみに私は2つの専攻過程を経ていて、2つの学科の同窓会に入っている。価値はないけど)、TBSの入社試験を受けて四次試験まで通ったところでアクシデント(予期不能な完全な人災)が起こり、いまの会社に入った。
 当時、就職活動など殆どしなかったのに、他の企業からも内定を頂き、幾つかの選択肢はあった。
 正直に言うと、会社勤めは向いてないと思ってたし、いまだに向いてないと思う。大学院進学を勧めてくれた教授もいたし、「こうやって生計を建てられたらな」という思い(いま思うと稚拙だけど)もあった。
 ただ、それを打ち破り進むだけの「根性」も、「才覚」も、「自信や経済的な裏付け」も、その当時の自分にはなかった。「人間は制服を信用する」という心理学者の言を借りれば、中退でもいいから大学院という制服を纏えばよかったのかもしれない(まだ、その気になれば着れそうだけど...)。

 それぞれの岐路で、自分なりには悩んで、結論を出してきた。その1つ1つは最善ではなかったかもしれないけど、言い訳は出来ない。
 なんてね。本音を言えば、たくさん言いたいけど。例えば、「根拠のない自信」を振りかざし、うまくいかないと他罰に帰結出来る人を、心底、羨ましいと思う。俺だって、他人のせいにしたいこと、いっぱいあるよ!明らかに自分の責任ではないことも沢山ある。
 もっとズルければ、現世的な眼前の利益(具体的に言えば落ちている10円)は拾えたかもしれないし、他人の足を散々引っ張ることが出来たかもしれない。
 ただ、信頼している先輩が評したように「自分に優しく、他人に『無関心』」なんで...這い上がろうというコンプレックスの塊のような、才覚も能力も見る目も無いけど上昇志向や権威主義だけは強いというような輩とは、永遠に解り合えない。
 「お人良しすぎる」と評した別の先輩もいたなぁ...
 
 そんな愚痴を心で言いつつ、地下鉄で帰る。同じような言葉は、殆どの人の心に響いているに違いないと思いつつ。地下鉄が、コンテンポラリー感覚を得る場ではなく、息苦しく感じるようになったのは、いつからだろうと考えながら。
 階段を降りる前に見たTBS会館の跡地が、まるでグラウンド・ゼロのようだった...

 株の買収を仕掛けられた民放といえばということで、1つ:

 「無事テレビ」
  

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2005/11/08

千葉まる子ちゃん

 デーブ・スペクターさんから、「時間があったら『徹子の部屋』に出るから、見てください」とメールが来た。ちょうど昼休みの時間だったので、少しだけ見る。
 すっかりマジメというか、まるで文化人。あの方は根がマジメで、でも、かなりやんちゃ。そして働き者でクレバー。実に粋な人生を歩んでいるなぁ。

 黒柳徹子さんは、私が社会人になった時、本当にお世話になった。
 あれほどの大物なのに、若造だった私にも実に優しく、そしてチャーミングだった。
 それから何度かお見受けしたり、舞台に足を運んだりしているが、素敵なままだ。
 
 デーブさんからは、本田美奈子さんの訃報を悼むメールも届いた。
 美奈子さんとは2回だけ、仕事をした。1人のスタッフとしてだから、個人的な会話は、たぶん、していない。
 その時、既にミュージカル女優として目覚しい活躍をしていたのに、誰よりも早く現場に来て、誰もいないステージで発声練習をしていた。まだ若造だった私は、少ししか年の違わない、しかし既に確固たる地位を築いたように見えた美奈子さんが、懸命に自分を磨く姿を見て、自分の甘さを痛感していた。
 日本の音楽界は、かけがえのない逸材を失ったと思う。

 振り返れば、実に多くの出会いがあり、多くの方々のお世話になっているのがわかる。
 私はいまでも新人の頃のままのつもりなのだけど、確実に時は流れ、人生が積み重なっている。

 今日の昼下がりは、まだまだ前に進んで、作り続けなきゃいけないなと、1人で感じていた。
 勿論、ちゃんと仕事しながら、そして他の誰にもわからないように心の中で、だけど。
 変わらないものと、変わり続けるものが、同じ時間の中に共存しているのが「同時代体験」の醍醐味なんだろうけど、時にはそれがとても切なかったりもする。

 ちょっと“秋”な感じですが、1つ:
 今年、大ブレークの「千葉県」で人気の長寿アニメ

 「千葉まる子ちゃん」

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2005/10/31

ミステル

 仕事柄、山のようなVC(ビデオ・クリップ)を、連日見ている。
 元々、ティーンエイジャーの頃は、TVKの「Sony Music TV」なんかが好きだったので、苦にはならない。むしろ、新しい才能と出会うことは本当に楽しい。
 MTVが出てきた頃、音楽が映像を伴うことには賛否両論だった。いまでも、センス悪い映像が付いていたりすると曲が台無しだし、歌詞なんか付けられた日には「余計なお世話」で、とっちらかっちゃって何が何だか解らなくなる。
 しかし、クリエーターが自己表現する新しいメディアであることは間違いなく、センスや才能を感じる多くの「作品」が次々と生まれていることは喜ばしいことだ。

 そんな中でも特にお薦めなのは、DVD「Director's Label」シリーズ。
 ジョナサン・グレイザー、マーク・ロマネック、スパイク・ジョーンズら、現代の映像クリエーターが手がけたVCの数々が収められている作品集なのだが、感涙モノである。
 特に心を打たれたのはU2のジャケ写でも知られているアントン・コービー。彼の映像を見ていると、人間の作り出した“作品”は、大自然の作り出した風景や風の香りなどと何ら変わりのない、五感全体を包み込む“美”であることが判る。

 日本のVCもレヴェルが高いものが多い。
 「MTV」「Music on TV」「Space Shower TV」などを、ザッピングしながら斜めに見ているだけでも面白い。特に、未知のアーティストが数多く登場する夜中がお薦めだ。

 ただ、すっかりCDやラジオを聴くことがなくなり、家のコンポは電源すら入っていない。
 ましてや、元々、私は「旅に出たら、その土地の音を聴く」人で、音楽を持ち運ぶようなことはしない。だから、電車の中で音楽を聴くようなマメなこともしない。
 もっとも、アタマの中で音楽は鳴り響いているので、改めて聴く必要もないんだけど(アウトプット出来ず、他の人に聞かせられないのが残念だけど)。

 音楽が「聴くだけのもの」から、「五感で感じるもの」へと変化したのかもしれない。変化というか、元来、音楽は録音など出来ず「自ら足を運び、ライブで見て、聴き、体感する」ことしか出来なかったので、元に戻っただけなのかもしれないが。

 音楽ネタということで、1つ:ファンに見捨てられたバンド

 「ミステル」

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2005/10/29

「片山議員、いつ来たの?」「さつき」

 4回目の横浜トリエンナーレ2005。
 総合ディレクターの川俣正さんの案内で、ピーター・バラカンさんらが会場を廻るという企画の本番。

 バラカンさんは、ここ3年くらい、仕事だけでなく、いろいろな場でご一緒している。
 センスはユニークかつ鋭敏。一方で、義理堅く心遣いの厚い、ある意味、日本人以上に日本人らしい方である。
 午前中は雨に祟られてどうなるかと思ったが、何とか企画は終了する。

 仕事は「ああすればよかった...」という事柄が、常に、後から思えば少なからず生じる。正直、今日も幾つかある。
 でも、「ああすればよかった...」がなくなって、「どんなもんだい!やったぞ!」というような仕事後の感想しかなくなったら、それはそれで客観性の欠如、成長の停止の証。
 これからも、出来るだけ高いレヴェルで「達成と反省」「プライドとコンプレックス」を鬩ぎ合わせながら生きていきたいなという思いが、生まれ故郷・横浜の雨後の晴天を見ていたら、心を過ぎった。
 とはいえ、のんびりと温泉に浸かったりするのも、私の人生にとっては大事。峰竜太さんのように仕事一途には生きられない。
 晴天が夜景に変わるころ、クランクを何度も曲がった思索の軌跡(というか、ボーッとした思い浮かべの変遷)は「offがなければonはない!」というところで帰結を迎える。
 生きている限りは、今日のように止まない雨はないし、夜が来ないことも、夏が終わらないこともない。

 まあ、何でそんなに今日の思考が抽象化したかといえば、やっぱり現代美術を散々見たからなんだけどね。感化されやすいといえば、ハイ、それまでよ!
 ということで、続きは、明日!

 初心に戻って、初歩的な小噺を、1つ:

 「片山議員、いつ来たの?」「さつき」

 

 
 

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